50号スペシャル!
元々はTVでやるはずだったこのお話。残念ながら予算とスケジュールの関係でボツになっていたのですが、コミック50号記念ということで、コミックの方で復活。
だから今回はスタッフも気合い入っていて、表紙はおなじみフィルモイと、アニメのスタッフでもあるChris Savino(新作PpGのプロデューサー)との共作。さらに、本編もフィルモイとクックの共作。
そのうえ、ストーリーコンセプトにはAmy Keating Rogers(アニメのライター。PpG絵本版やムービーのコミック版のライターでもある)も参加しています。豪華〜!
この手のパラレルワールドネタは、アメコミでは割とありがちなんですが、それでも魅力的な設定であることには間違いない。
一種のオリパフとも言えなくもないパワーパンクガールズですが、公式でこういうことやってくれると、イロイロと妄想が膨らんでくるので、かなり刺激的ではある。
ちなみにこれが、悪の天才プルトニウム。眼帯にキズとお約束的スタイルながらも、カッコええ。
裏モジョのジョモはアゴ割れで、なんかスーパーマンぽいし、こちらの世界では、アメーバボーイスや、ファジーは天才なのである(笑)
今回登場しなかった、ギャングリンギャングやプリンセスやキーン先生、市長やベラムなどが、どんな感じになっているんだろう・・・と想像するだけで楽しい。
ただ、惜しむべきは、一回のコミックスでやるにはちょっとページ数が足りなかったことかなあ。肝心のパワーパンクとパワパフの対決があっさりしすぎてるんだよねえ。パワーパンクの個性もイマイチハッキリしないままだし。もっと彼女たちをみたーーい。
ちなみにパワーパンクはけっこう強いです。パワパフの2割り増しくらい強い。RRBより強い?
残念なのはもう一つ。
本編で塗りミスが多いこと。 しっかりしろや、カラリスト!
ヒラヒラリボンのBERSERKは服が薄い色でエリやスカートが濃い色なのに、たまにそれが逆転していたりと、他にも塗りのこしや塗り間違いがいっぱい。
あと、これは塗りミスではないと思うけど、表紙のパワーパンクのカラーリングと微妙に違ってたりする。ど−してだろね。
そして、BRAT(裏バブルス)は、表紙ではへそだしなのに、本編ではなんか青アンダーシャツみたいの着てるんだよね〜。これは納得いかーん!ですよ。
編集のほうで、規制が入ったのかしらん?理由は定かではないが、元々のペンシラーの原稿ではへそだしだったと推測される。
右の絵を見ればわかるけど、「へそ」の痕跡が残ってるのだ。
本編のコミックはフィルモイとクックさんの共作なので、コミックをいくつか読んでる人は、「これはフィルモイ、これはクック」と当ててみるのも一興かと。
ボツになった話がコミックのほうに回されるというのは、過去にもあって、それが#7「REMOTE
CONTROLLED」。
ただ、こちらは第5シーズンに「Neighbour Hood(邦題:ハッピーなペーパー)」として復活してるんだよねえ。だから、この「DEJA
VIEW」もぜひともアニメのほうでも復活してほしいものである。マジで。
補足:
アメリカではどうだったかわからないけど、日本ではこの号は人気が高く、アメコミ屋各店で入荷後即完売続出でした。
おまけ:
バットマンのヴィラン、ハーレィクインとバブルスが似てる?なんて話はたまに聞くけど、ちょうどこの号と近い時期にでていた「Harley
and Ivy #2」、読んでてまさにデジャヴーを感じましたよ、わたしゃ。>■
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