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クレッグ・マクラッケン。今日もまた彼の魂の叫びが聞こえる。 パワーパフガールズは極めてテーマ性が強い作品であります。 パワパフの生みの親クレッグ・マクラッケンはこう語っています。
そう、パワパフにおいて、ユートニウムはクレッグその人の分身であったわけです。今更ですか?ええ、今更ですとも。ともあれ、もうわかりましたね、パワーパフガールズのテーマとは・・・・ 「僕のパワパフは世界一」 ここまで露骨に主張しているアニメは世界でも珍しいです。 まあ、自分の作品がダレよりも好きっていう気持ちはよくわかります。みんなそうでしょう。 実際、ユートニウムのセリフがそのままクレッグの叫びになっているんでそれは明白。 最初はなんだこの親バカぶりは?と思っていたあなたも、今じゃ「なんてかわいいんだ」とユートニウムと同じ気持ちのはず。ほら洗脳されとる!! ・・・・ま、それはともかく、ユートニウム=クレッグ ってだけでは弱いと思われるだろうから、実際に作品をみてみようか。 初期のころはガールズという作品作りに夢中で、この心の叫びも小さかったようだが、やがてムクムクとこの叫びが立ち上ってゆくさまがわかる。「僕のガールズは世界一・・・」「僕のガールズは世界一・・・」「僕のガールズ・・・」 まず初めは『正義のメイジャーマン!?』あたりでその片鱗がうかがえるか。 で、さらにこれに 『ガールズの主張!』女怪盗ファム・ファタルが「女のスーパーヒーローなんていないじゃない!」とかなんとか言ってブロッサムはワンダーウーマンくらいしか答えれない場面があるが、これって裏を返せば まあ、アメコミ通の人なら女性のヒーローなんてけっこういるのはご存じのところ。古くはスーパーガールとかバイオミックジェミーとか、最近じゃウィッチブレイドとかレディ・デスとかSHI-死-とかトゥームレイダーなんてのもそう。X-MENなんていっぱいいるし、ドラマでも(コミックもあります)女子高生のヴァンパイアスレイヤー・バフィーだって大人気だ(例えがややマイナーなのは勘弁)。でも、バットマンやスーパーマンのようなゴールデンエイジからの超大御所・超スーパー級・超メジャークラスともなるとやはり少ないか。 『ねらわれた3人』において、「僕のガールズ」といった要素が強化!。これはヲタはキモい。といったものではなく、僕のガールズで(;´Д`)ハァハァ すんな!していいのは僕(クレッグ)だけだ!といったメッセージがビンビンに伝わります。 これは、後に『パワーパフガールズたちがいっぱい!?』にも発展していって、ニセモノのガールズに対するあの無情な展開。「お前らは愛がないんじゃ愛が!」「パチモンなんてダメだ!僕のガールズこそ最高!そんな愛の無いガールズなんてこうしてくれる!」といったすさまじい作品。 さて、そんなクレッグの叫びがもっとも顕著に出ているのが『スーパーマン競争』 「世界スーパーマン協会(AWSM)」のスーパーヒーローにあこがれるガールズ。 数々の試験をクリアするものの、「小さな女の子」だからダメってことに。 もうブチキレですよ、ダレが、ユートニウム?いやいやクレッグ・マクラッケンが! そんなわけでそんなすっごい世界有数のスーパーヒーローたちでもかなわないインベーダーが出現して、ぼっこぼこのケチョンケチョンにされるヒーローたち。世界最高峰のヒーロー達がこれなんだからその強さはマーブルでいうところのオンスロート並ですか!(ま、それはないか) そんなインベーダーをやっつけるガールズ。これによりパワーパフガールズが、スーパーヒーロー界最強であることが証明された。 AWSMなんて、モロにジャスティス リーグ。自作自演のメイジャーマンなんか目じゃない。もうケンカうってんのかってくらい、 「僕のパワパフは世界一」 って話です。 特に「働いているのは誰?」とか質問される所に注目してみたい。 「パパだよ」(うひゃーもう一回言って!) そんな クレッグ・マクラッケンの姿が容易に想像できるってものだ。 なにしろ、クレッグは、噂ではあちらのBBSで「パワパフのパパ」なんていうハンドルネームでカキコしてたってくらいなんで、彼の溺愛さ加減はハンパじゃないのだ。溺愛というより激愛。「能」風にいうなら淵となりぬ。 どんなクリエイターも自分のキャラを愛していることは確かだが、ここまで、露骨に熱愛を宣言しとる人も珍しい。 クレッグ・マクラッケン。今日もまた彼の魂の叫びが聞こえる。 |
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