book review #31〜35

Issue [#31] [#32] [#33] [#34] [#35]

#31

DEC'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「HAPPY HALLOWEEN FROM THE POWER PUFF GIRLS」

値段 $2.25
読者ページ なし

TRICK OR BEATINGS!

(全22P)
cover
cast
main PpGGangreenGang
sub MojoJojo,Utonium,MAYOR,Ms.Bellum
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Artist Philip Moy
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

今日はハロウィン。
もちろんガールスも仮装して、各家を回ってお菓子をもらいにいきます。
ブロッサムは魔女
バターカップは海賊
バブルスは猫ちゃん
「Trick or Treat!」

そんな中、街では悲鳴が!
ギャングリンギャングが子供達のお菓子を強奪している!

いったんはガールズにやっつけられるギャングリンギャングだが、なにやら悪巧みをしている様子・・・

impression

これはいい!

ストーリーはともかく、ガールズがずっと仮装のままで活躍するので、見ていて非常に楽しい。百聞は一見にしかず。これをご覧アレ。

魔女ブロッサムサイコー!
似合ってると思いませんか?一時CartoonNetworkサイトのショップでこの姿をお披露目した彼女ですが、今回はコミックとして存分に活躍します。たまらんねえ。今回はほとんどこの格好で話が進むので、何回も絵だけみてニヤニヤできる。

ついでながら他の仮装も紹介しとこう

プロフェッサーもノリノリですな。

多分これはドラキュラ伯爵。
まあ、お菓子をもらいにゆくのは子供なので、プロフェッサーはお留守番。お菓子を配るほうです。

ビックビリーもネコちゃんのコスプレ!
やっぱりバブルスと思考(嗜好?)が似てます。
この仮装がお気に入りなのか、なぜか最後までこの格好。

うってかわって、こちらはヴィランに仮装した子供達。

ちょうど絵本版パワパフにも「Save Halloween」というハロウィンネタの話があって、そちらはオマケとしてモジョお面がついてくるそうなんですが、もしかしてコレはソレか!?(全然違うようでした)
絵本版のほうはパワパフの仮装が全然違うものになっとりますね。読んでないけどコミック版のほうが好き。なぜって、魔女ブロッサムだからさ!

ついでにチビカレ・・・・
あの手とか本当に仮装なんだか悩むところだが、なんか笑える。
・・・と、最初は思ったけど、キモイかも。


仮装ではないんですが、群衆シーンの中にこんな人がまぎれてました。

・・これはやっぱりあの方でしょうか?

さて、そんなわけで、この回はまさに読むというより見る本といえるだろう。何回みても楽しめる。
他にも、ゾンビ・ガールズみれるし、モジョもちょい役ながらけっこうオイシイ役どころで出たりと、見所はおおい。 さすがハロィン!

さて、そんな中でも最高のシーンはこれかもしれない。

きんどーさん?トシちゃん感激〜!


#32

JAN'03
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「ARE THEY REALLY READY --FOR THIS JELLY」

値段 $2.25
読者ページ なし

JELLY JAM

(全22P)
cover
cast
main PpGcat burglarMONSTERUtonium
sub MAYOR,Ms.Bellum,Ms.Keane,TalkingDog
stuff
Writer Ivan Velez.Jr
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

プロフェッサーの「ケミカルX」を盗みに女盗賊キャット・バーグラー(CAT BURGLAR)が侵入!
ケミカルXを見事発見するが、それを持ち帰る容器をうっかり忘れたキャット・バーグラー。なんかないかと、物色していると、ゼリーの容器を発見。

そいつに移し替えて、プロフェッサー宅を後にしようとしたその時!
ゼリーのビンが光りをはなってなにやらもの凄い反応が!

その光によって見つかってしまい、ガールズに捕まるキャット・バーグラー。しかし、ゼリーのビンの反応は収まらない。そう、ビンにわずかに残っていたゼリーがケミカルXに反応して、巨大なゼリーモンスターと化したのだった!

今回はプロフェッサーも武器を手に応戦するが、吸収されて逆に大きくなる始末。強敵だ!どーするガールズ&プロフェッサー。

そんな中、バブルスのなにげない一言にブロッサムがひらめいた
「バブルス!あなたのおかげでいいことを思いついたわ!」

impression

今回のライターはIvan Velez.Jr。あの「THE BRIDE OF MOJO JOJO」以来の登場となります。
この人もしかして、B級ホラーマニア? 前回のフランケンシュタインの花嫁といい、今回のゼリーモンスターといい、なんかそれっぽいような気がするのは気のせいだろうか。

さて、今回は女盗賊キャット・バーグラー登場。CAT BURGLARってのはそのまんま、『こっそり侵入する泥棒、夜盗』の意味なんだけど、ここではちょっとヒネッて女盗賊の名前。
キャット・ウーマンかキャッツ・アイかてな感じで、ボディにフィットした全身黒タイツ姿。

残念ながら素顔は最後までみれず。コミックの場合、オリジナルキャラの再登場は今までないのだが、彼女にはどっかでもう一度会いたいなあ。

ケミカルXを盗んで大金持ちに!ってことみたいだが、そうするとやっぱりプロフェッサーはケミカルXの特許料かなにかで生活してるのだろうか。それにしては、防犯設備がアマすぎるような・・・一応、ケミカルXをしまっておく金庫(金庫にしまってたのか!)に警報機はつけていたみたいだが。

しかし、このしまい方はいかがなものか。せめてフタくらいしようや、揮発したりしないのかなあ。

さて、そんなこんなで、キャット・バーグラーが手にした容器にはゼリーがわずかに残っていて、そいつがモンスターになるんですが、なかなかの強敵。

ゼリーなだけに、攻撃が通じません。
つっこんでいっても、べひゃっと潜り込むだけ。

もちろん、そうやってドロドロになるのはバターカップの役目のようですね。(笑)
このカットもそうだけど、やっぱクックさんの描くガールスは表情がいいな。


さて、今回はプロフェッサーも戦う!
この秘密兵器こそ「スーパー・ハイパー・ポジトロニック・タキオン・ディスラプター(SUPER-HYPER-POSITRONIC-TACHYON-DISRUPTOR)」
なんかものスゲエんですけど・・・・(やっぱりこのライターさん、マニアっぽい。タキオンかよ)
今回のプロフェッサーは妙にカッコイイですよね。

そんなことより、コレですよコレ。

今回はブロッサムの発案によりガールスは応援にまわるんですが、いいねえ。このポース。

パラパラ?
かと思ったんですが、チアガールでしょうか。このシーンはアニメで見てみたいなあ。

ストーリーはヒネリあり、盛り上がりあり、見所あり、新キャラありと盛りだくさんでなかなかでした。
ただ、ラストのオチはちょっと「どーかなあ?」って思いましたが。面白くないってことじゃなくて、それはちょっとマズいんじゃないか(二重の意味で)ってことで。

ところで、タイトルのJELLY JAMなんですが、なんかモトネタあるのかなあ?Ivan Velez.Jrさんだけに妙に気になる。同名のバンド(元Platypus)はいるんだけど、関係ないかな?

それから、実はこのコミックからパワパフに重大な変化が起こっている。表紙をよくみてもらえばわかるんだけど、タイトルロゴが映画で使われていたものになってるんだよね!あれは映画だけのものじゃなかったのか??これはいったいどういうことなんだろうか????
関連項目>パワパフフォントより愛をこめて


おまけ1:
ペンシラーのクックさんは、もしかしたらガールズ以外には愛が薄いんじゃないかと、思ってみたり。このキーン先生はいかがなものか。

 

おまけ2:
ちらっとだけ出てくるこの人。
チキチキマシン10番「トロッコスペシャル」のドン・カッペさんですか!?
ハンナバーベラ特別出演?


#33

FEB'03
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「LOOK OUT,MOJOJOJO..」
「..IT'S THE FUZZ!」

値段 $2.25
読者ページ なし

Like It or Lumpkins

(全12P)
cover
cast
main FuzzyPpGMojoJojo
sub ----
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Story

ここはおなじみタウンズビル・・・からちょっと離れたファジーの家。

あいかわらずのファジーだが、そこに突然謎の鉄玉がふってきた!

押しつぶされたファジーを助けるガールズ。危険だからと、鉄玉を持ち去ろうとするガールズに向かって、ファジーはお礼を言うどころか
「ばかたれ、どこにオメーらのモノってかいてあるだ。オラの土地のものはオラのもんだ!」と言って追い返す始末。

そこへ現れたのはモジョ!これはモジョの新兵器「ATOMIC EFFLUVIATOR」だったのだ。長々とこれが落ちてきた経緯を話すモジョ。
・・・というわけで、といって回収しようとするが・・・

「オラのもんだ〜〜〜!」

こうして、なんとか新兵器を回収しようとするモジョとファジーの戦いが始まる・・・

impression

ファジーの回は読むのがちっとばかし大変。なんせこいつ訛ってるんだよなあ。普通に辞書引いたって載ってないのよ。こういうときこそ英語の地力がものを言う。・・・それがないから困ってるのよトホホ。
モジョの新兵器「ATOMIC EFFLUVIATOR」もよくわからん。なんかドロドロした汚いスライム状のモノををぶちまけるやつらしいので、「原子力汚物発射機」ってとこでしょうか?

こういう自己中なとこはファジーらしくていいかんじ。それにしてもいくら映画デザインとはいえ、やっぱり頭大きすぎるんでは?クックさんも極端だなあ。吹き飛ばされるガールズみてると特にそう思う。頭おもそうだなあ・・・

モジョはというと、実はしっかりマシンに名前をつけてます。このへん几帳面なモジョらしい気が。

ここでファジーとモジョの新兵器のとりあいで壮絶なバトルが・・・ということにはならないのが残念。表紙がおもしろそうだっただけに特に。真正面からのバトルだとファジーのほうが上なのか、ボコられまくりですよモジョ。最後にはガールスにもボコられるし。なんだかかわいそうになってきた。

そんなわけで、あの手この手でこっそりとファジーから盗みだそうとするモジョの話になってます。バトルじゃなくてほんと残念。

表紙で期待が膨らみすぎると、ちょっとばかし肩すかしをくらう。ただ、このシーンはちょっとおもしろいかな。

リスに化けてこっそり侵入してるつもりのモジョ。いいわけ(?)のセリフが面白くて、「Cheep! and when I say "Cheep", I mean "Ignore me!"」
「ちゅー。“ちゅー”って俺様が言ったら“無視するって”意味だからね」
ってとこでしょうか。ドリフのコントみたいだな。


PS.
今回のコミックはなんか妙に分厚くて重いなーとおもって、年末だから増刊号か!?と思ってたんですが、なんとど真ん中に16pもあるジャスティス・リーグの広告が!パワパフのコミックより多いじゃねーかよっ!
しかも、この話の最終ページの前に入るもんだから、ながーいTVCMを見せられた感じ・・かなりゲンナリ。そう、今回は広告増量本だったんです!!どーかと思うよ。>DC


Eenie Meanie Mini Mojo

(全10P)
cover
cast
main MojoJojomeanie-moPpG
sub MAYOR,Ms.Bellum
stuff
Writer Sheryl Scarborough and Kayte Kuch
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Story

遠隔操作のミサイルをタウンズビルめがけてぶちこもうとする、モジョ。しかしガールズに撃墜され、ミサイルはポーキーオークス幼稚園の砂場へ。

回収しようにも、子供のおもちゃ状態になっていて、ガールズもいるわで回収できない!(ええと、ものすごく危険な気がするんですが・・・まあいいか)

そこでモジョは考えた、小さなオレ様ならOK だ!
てなわけで、モジョのクローン、ミニモニならぬミニモジョの誕生だ。名前はMeanie-MO(ミニモ)
「ガールス悪い人、モジョいい人、いい人、悪い人、いい人悪い人・・」などと延々とモジョの演説が始まるものだから、いつのまにかミニモは街へ。

そこで、街の車にてんてこまいしていたミニモはバブルスに助けられ、お友達に!なかよくガールスと遊ぶミニモ。
・・・・そのころモジョはミニモがいなくなったのにも気が付かずにまだ演説しちょる!

impression

さて、ライターは初登場のペア。なんか言葉遊びがすきなのかなあ?

今回は英語が得意な人には楽しめるんじゃないでしょうか。つうか、ちょっとよくわからんとこが多くて・・・あらすじ間違ってたらすんません。モジョのセリフが今まで以上に回りくどいうえに、ひねったレトリックをつかっているみたいな気がします。面白そうなセリフ回しってことはわかるんですが・・・

タイトルからしてよくわからんかったんですが、これはどうやら「eeny meeny miney mo」からのヒネリ。これは、鬼ごっこの鬼を決める時などに使う言葉で、日本で言えば「どれにしようかな、神様の言うとおり」みたいなもので、特に意味はない。わかんねーよ。

ミニモの名前もここに由来するんだろうなあ。さらにminiとmeanieをかけてるけど、素直にminiでいーんじゃないかねえ。meanieは「卑劣な人」とかいう意味です。ほかにもかなりヒネったセリフやネーミングが多くてまいります。

どーやってミニモをを作ったかは謎。なんか適当にフラスコ回してるだけで生まれてます。作中では別にクローンとは言ってないけど、予告ではクローンって言ってたので、そーいうことにしときました。

(これだけ。次のシーンではもう誕生)

なんだか、オースティンパワーズ2を思い出すんですが、見てないのでパロってるのかはわかりません。

そーいや、ミサイル回収に向かうモジョがガールスにジャマされるってのはこれなんですが、

なんで苦労するのかよくわからん。
バターカップはさりげに「4001、4002・・」とか凄い数縄跳びしてるし・・・。バブルスが振り回す紙で手を切るモジョ。なんかしょぼい小ネタ。

それはともかく、ガールズと仲良くなったミニモを取り返すためにもめるガールスとモジョですが、ミニモの答えは・・・・

そりゃまあ、バブルスにだっこされるってんなら、オレだってそっちを選びますわな(笑)つーか、なれなれしく抱きつくな!!こら。ちくしょう、動物はいいよなぁ。でもモジョはあまりにも悲惨。

とにもかくにも、今回のコミックはモジョがボコられまくる話。しかも内容が内容だけにモジョファンにはつらいかも。モジョかわいそすぎ。
さらに今回は読む側の英語力も試される。ムムム・・・


PS.
ところで、お気づきでしょうか?スタッフリストからEditorが消えているのを。まあ、毎回同じなんで別にどうってことないんですが、今回はなぜかコミックのほうで、Editor名がリストアップされていないんですよね。それに忠実に従ってみました(笑)
それから、ここしばらく読者からのお便りページがなくなっています。一時的なものかと思っていたけど、どうやらこれからも載せない方針のようですね。
どうもこの「読者ページ削除」の方向はパワパフコミックだけではなく、アメコミ全体の傾向みたいです。理由は最近ではハガキよりメールでのお便りが激しく増えてることと、そっちでの対応がていっぱいなうえ、そっちだけで読者の反応を知るには十分、てなとこみたいです。だったら、ページ削って広告載せるほうが効率いいね。みたいな。それでいいのか、アメコミ。(まあ私もまともに読んじゃいないが・・・)
追加情報:
絵本版でもミニモが!>[Mojo and Mini-Mo]

#34

MAR'03
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

..SAVE THE CITY OF TOWNSVILLE!
「NO,BUBBLES! C-T-T-Y ! NOT K-I-T-T-Y!」
「OOPS.」

値段 $2.25
読者ページ なし

SPEELBOUND

(全12P)
cover
cast
main PpGSpelling BeeMs.Keen
sub MAYOR,Ms.Bellum
stuff
Writer Dan Slott
Artist Philip Moy
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Story

ポーキーオークス幼稚園ではスペリングのお勉強中。相変わらず、えへんぷいと、答えるブロッサム。リーディングは誉められるものの、スペリングはまだまだ。

そんな中、いつものようにホットラインのベルがガールスを呼ぶ。

なんとTVからbumblebee(マルハナバチ)のコスプレをした女性が犯行声明を出していた!「私の名はスペリングビー(Spelling Bee)」
「手始めに盗むのは・・・A - R - M - O - R - E - D C - A - R!(現金輸送用の装甲車)」
え、なんて言ったの?彼女が綴ったワードのスペルがよくわからないガールズたち。
「ええーっと、A - なんだっけ?R-E-D CAR(赤い車)?」

トンチンカンなところで守るガールズ。違う〜そっちじゃない〜。

そんなわけで、スペリングビーのスペルかく乱攻撃にてんてこまいなガールズたち。
なんだかよくわからない攻防戦が繰り広げられるが、はたして!

impression

ペンシラーは久々にフィルモイです。やっぱこの人の構成力はすばらしいな。コマとコマの流れなどさすが!といった感じです。
あ、ライターさんは初登場ですな。

さて #32のキャット・バーグラーに引き続き、コミックオリジナルの女性ヴィラン・スペリングビーの登場だ!けっこうイケてますな。(フィルモイもうまくなったねえ)今回はパワパフの悪役にしては珍しく、手下付きです。

そんなわけで、今回はアメリカンなダジャレのお話!
ここで、表紙の謎解きを。
最初はこの表紙見たときはまたバブルスが使命を忘れて猫をかまう話かと思っていたけど、そうではなくて、キモはセリフにある。「助けるのは、ネコ(Kitty:キティ)じゃなくて(City:シティ)」と、読みを間違えたバブルスのカットだったわけである。

マンガらしいというか、マンガでしか表現できない世界。なにしろただのダジャレではなく、スペリングの話も混じってるので、言葉が文字でないと表現できないネタが多いんだよね。
例えば、上述のアーマード(ARMORED)だって、最初のスペルがわからないからレッド(RED)になるんであって、発音からではなかなか結びつきにくい。でもアニメでもちょっと見てみたい、というか聞いてみたいね。

ま、そんなわけで、今回は日本語訳がものすごーく難しい話。英語でしか成り立たないから。ちょっとしたパワパフ英語教室。なにしろ、キーン先生の授業から始まってるわけですし。ここでの授業もちょっとおもしろくて、例えば・・
ARITHMETIC(算数)ってちょっとスペルが覚えにくい単語があるんですが、これは
A Rat In The House Might Eat The Ice Cream」というふうに覚えるそうなんですよ。なるほど!

まあ、これをそのまんまに受け取ってクラスはパニックを起こすんですが(笑)

解説ばかりになってしまいましたが、肝心のお話のほうもおもしろいです。次から次にくりだされるbeeの言葉に翻弄されるガールズのとった対応策が、辞書を片手に調べるってことなんですが、その辞書引き係がなんとバターカップ!<間違ってる、間違ってるよ!

でも、というかだからこそというか、クライマックスへのバタ子の猛攻が爽快!笑っちゃいました。
最後のナレーターのオチもおもしろい。
最初は英語主体なんでとっつきにくいかもしれないけど、わかってくるとかなり面白く感じられるお話。

おまけ:
今回のヴィランのSPELLING BEEですが、この言葉の一般的な意味は「スペリング競争」。よく知らないんですが、単語のスペルを正確に書いたり・言ったりしてコンテストのことらしいです。Bee(蜂)に引っかけてあるのは言うまでもないですね。


THE TRAGIC MARKER

(全10P)
cover
cast
main PpGMojoJojo
sub Utonium
stuff
Writer Roger Fredericks
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Story

「ぐわーははははは、この街でいやこの世界でこの宇宙で一番偉大な天才!なぜなら、俺様モージョジョジョ様がめっちゃサイコーでイカした発明をしたからだ。こんな発明ができるのも俺様だけだ。モージョジョジョだけだ。

聞いて驚け、見てひれ伏せ。事象の存在プロパティを形而上学的観念へ相転移させ、メタ言語因子を高級言語的記述インターフェース機器を媒介して、観念素子の置換操作を行い再び低次空間への原子構造を再構成するものだぁ。わーはっはははは。

むっちゃ頭の巡りが悪いオマエらにわかりやすく話してやると、早い話が、『文字を書き換えたらその通りになるペン』だ!その名も『THE TRAGIC MARKER』!!

これで、俺様モージョジョジョはタウンズビルの真の悪の支配者になるのだ!あのめっちゃムッかつくガールズもこれにはお手上げ。
手始めに、『BANK(銀行)』を『BLANK(空白)』に書き換えて・・・

見ろ、見たか、驚いたか。わーはっははははははは。」

impression

ストーリー紹介のとこかないりいじくってます。つっこまないよーに。似たようなことはコミックで言ってますが・・・モジョしゃべり難しい・・・

「バブルスのまほうのチョーク」ならぬ「モジョのまほうのマーカー」ってとこでしょうか。てなわけで、今回のコミックの「お題」は「言葉(Word)」だったわけですな。

こちらは、モジョがスペルを書き換えて街が大混乱。
小ネタだらけなんで紹介しきれないけど、あまりのナンセンスぶりに大笑いできます。

こんな感じに、なんでもありな感じなんでガールズもてんてこ舞い。(YIELDをFIELDに変えてぴよっと逃げるモジョ)もっと面白いネタもいっぱいあるんですけどね。STOPのネタとか、プロフェッサーとか、ああ、いっぱいありすぎるっ!

ま、それはともかく、こっちのほうが漫画的にむっちゃくちゃなノリ。ペンシラーもクックさんなんで、すったもんだぶりが良く出ています。これも日本語化は難しい〜のう。つうか無理ですかね(笑)
でも、言葉がそのまま絵として表現されてるので、ファジーが出てきたりするよりもよっぽど読みやすいです。
アメリカンなダジャレの世界をご堪能ください。

ただ、モジョの大暴走も、こんな感じにペンをあっさり盗られちゃうのがなんとも。

ここ一番で機転がきくのはやっぱりバブルスなんですなぁ。

そーいや、パタリロで似たような話がありました。言霊(ことだま)なんて言葉がありますが、まさに言葉は世界を変えるものなのです。


#35

APR'03
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「FREAKY FROG DAY!」

値段 $2.25
読者ページ なし

It's Sleazy Being Green

(全23P)
cover
cast
main PpGTHE FROG MASTER
sub Ms.Keane,Utonium
stuff
Writer Robbie Busch
Penciler Ricardo Garcia Fuentes
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Story

今日はポーキーオークス幼稚園の課外授業。
「いいですか、トンボは火を噴いたりはしません」
しかしそんな授業が幼稚園児たちに長続きするわけもなく、さっさと自由時間に。
そんななか、バブルスがお気に入りのカエルをつかまえて持ちかえっちゃった。「私のおともだち!」。しかし、なぜかそれを見て「オレのカエル!」と叫ぶ釣り人が一人・・・

その夜、バブルスのカエルが何者かによって盗まれた!
あわててあたりを見回すと、怪しい人影が。急いで後を追ってみると・・・

変態カエル男登場!!!
・・・もとい、あの謎の釣り人はカエルを自由に操れる、FROG MASTER(フロッグマスター)だったのだ!

カエルを操り、ガールズをとらえるFROG MASTER。なんとか撃退したものの、再び巨大ガエルとと共に復活。ついには街にもくだし大暴れ。がんばれガールス!

impression

ペンシラーは久々にRicardo Garcia Fuentesさん。実はそれほど好きでもなかったんですが、今回はけっこうはっちゃけていてよい感じ。

にしても、表紙のフィルモイ版のカエルとはずいぶん違いますねえ。でも、どっちかっていうと、リカルドさんのカエルのほうが好きです。

FROG MASTERのカエルきぐるみの目に横棒がはいっているのが気になります。セサミストリートのカーミットもたしかそうだったと思いますが、どうしてなんでしょうね。
「カエルは水面に目の上半分だけだして、水上水下同時に見ることができるよう瞳が二つに分かれている」それをデザインしたもの。って聞いたことがあるんですが、どーなんでしょうか?

今回の話自体はけっこうしょーもないんですが、リカルドさんの筆がノっているのか絵はけっこうおもしろい。(カエル嫌いの人にはキツイかもしれんが)

話はしょーもないといいつつも、なにげに気になる箇所とかあってあなどれない。例えば、冒頭のキーン先生の「いいですか、トンボは火を噴いたりはしません」ですが、英語でトンボは「dragonfly(ドラゴンフライ)」とも言うので、こう教育してるんですよね。でも火噴いちゃってますが(笑)

それから、その話をしているときのバターカップとブロッサムのひそひそ話。

さらに「...and besides, we destroyed the lost of those... I think...」と続くわけなんですが、 わけわかりません。いったいなんの話をしてるんだ〜。なんかドラマかコミックのモトネタがあるんでしょうか?

それから、バブルスがカエルにこだわるのは、キスをすると王子様に戻るのよ!ってことらしいです。でも・・・・

キミはできるか!!!!カエルにキスを!
とりあえず私には無理っぽい。まるでナウシカのようだ・・・聖少女バブルス。

そもそも、毎日カエルたんといっしょに寝るの〜とか言うんですよ、この娘は! さすがにこの案は却下されましたが(笑)

けっこうかわいいシーンとかも多く、何回か見ているうちに、この話はけっこう好きになっちゃいました。リカルドさん見直したよ!ブロとバタの石の水切りシーンとか、その後ろでカエルと戯れるバブルスとか。

さらにはこんなシーンも。

触手責め〜〜キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
(;´д`)ハァハァ
違うって(笑)

おまけ:
文中で「セサミストリートのカーミット」と書きましたが、正確にはセサミのキャラクターではありません。彼はセサミ以前から存在していて、セサミではゲスト扱いだったんですよ、実は。


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