book review #26〜30

Issue [#26] [#27] [#28] [#29] [#30]

#26

JUN'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「CARE TO BUY SOME COOKES?」
「THEY'RE FULL OF SUGER.. AN' SPICE..」
「..AN' CHOMP MEBRYFING MIFE !」

値段 $1.99
読者ページ あり

SCOUT COUP

(全12P)
cast
main PpGSedusa
sub MAYOR,Utonium
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Penciler Ricardo Garcia Fuentes
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

ポーキーオークス幼稚園にマフィンスカウトがやってきた!
(※どうもクッキーを売ったりもするガールスカウトのようなものらしい)

理由はそれぞれ違うようだが、このマフィンスカウトにあこがれたガールズ。
「入会したいんだけど」と、かわゆくおねだりするガールズをあのプロフェッサーが断れるわけもなく、パワパフスカウトの誕生だ!

けなげに楽しくクッキーを売りにゆくガールズ。でも銀行とか宝石店とかってなんかヘンじゃない?ああっ!売り子ガールズに店員らが気をとられているスキに、こっそりと盗みを働く影が!

セデューサの陰謀だったのだ!

impression

ポーキーオークス幼稚園が出てくるのになぜかキーン先生の姿がみえません。まあいいか。
ガールズのスカウト姿がけっこうかわいい。

ボーイスカウトやガールスカウトってのはよく知らないんですが、この帽子みたいのはお約束でしょうか。
ブロッサムだけ、リボンのせいで帽子をかぶっとりませんね。
このおしゃまさん!

このスカウト隊に入会したいきっかけてのがそれぞれでおもしろい。

ブロッサムは「技能を学び、社会活動を・・・」
バブルスは「鳥の巣や工芸品を作ったり・・・」
そしてバターカップは「クッキーを売ってお金をもらって・・・」

バターカップのお金にたいする意地汚さがよく出ている。
アニメの『MORAL DECAY(邦題:オカネになる歯!?)』でもそうだったけど、バタ子のお金(つうか小銭)に対するこの執着はなんなんだろうね。

ところで、某所でコミックでの単語の読み取りは難しいてな話題が上っているので、うちでもやってみようか。

本編ではなく、表紙のセリフから。
のぞき窓ごしにガールズがクッキーを売りにきてるんだけど、この売り口上が、
ブロッサム「CARE TO BUY SOME COOKES?」
「THEY'RE FULL OF SUGER.. AN' SPICE..」
バターカップ「..AN' CHOMP MEBRYFING MIFE !」

これ受験英語的にまともに読むと読めない。
THEY'REはThey are でAN'は多分andの口語的短縮形。しかしバターカップのセリフは辞書引いたって出てこないのでわけわかんない。

でもまあ、絵とかみて状況を把握するとなんとなくわかる。
(クッキーはいかが?お砂糖、スパイス・・・でいっぱい)というフレーズなんでバターカップのセリフは「and everything nice」(ステキなものいっぱい)となるであろうことは推測できる。
途中の「CHOMP」ってのは「むしゃむしゃ・もぐもぐ」といった感じの擬音なんですわ。そう、バターカップは売り物のクッキーをむしゃむしゃ食べてるんで、もごもごした口調でいってるんですね。
「..AN' CHOMP MEBRYFING MIFE !」
無理矢理音読してみるとその加減がわかるかと。
あえて訳すなら「むしゃむしゃ、ふへきなもほ、いっふぁい」って感じでしょうか(笑)


ROUGHIN'IT

(全10P)
cast
main FuzzyPpG
sub Utonium
stuff
Writer Abby Denson
Penciler Bill Alger
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

今日はプロフェッサーと一緒にキャンプ。

「ああ、スパロースカウト隊だったころを思い出すなあ」
(※ボーイスカウトのようなものらしい)
「スパロースカウトってなあに?」
「それはね・・」と「スパロースカウト」の本まで出してウンチクたれだすプロフェッサー。まあ、そんなこんなで、楽しくテントも張り終え夜もふけてゆく・・・が!その森にはファジーがいたのだった!

ツタウルシをテントに入れられ、かぶれちゃうプロフェッサーとガールズ。
「チュチュチュチュ」とリスに聞くバブルス。
「犯人はファジーよ!」

impression

Bill Algerまたファジーネタかよ!
話はまあ、そんなに面白くない。 ライターがアビィ(Abby Denson)のときはどうもな・・・オレとは相性悪いんかな。

#22でのビルがペンシラーなんで、またあの縦横無尽なコマ割りが楽しめます。

それにしても、この巻は、「なんとかスカウト」の話みたいですね。ボーイスカウトとか日本にもあるけど、あんましなじみないからなああ。ノリがピンとこないところはあるかも。




ところで、ここででてくるツタウルシは英語だと「POISON IVY(ポイゾンアイビー)」。漆といってもこの植物、北米原産品種なんで日本人にはなじみが薄いかも。でも多分アメリカではけっこうメジャーなんじゃないかなあとか思ったりして。だってほら、バットマンにも同名のヴィラン(悪役)がいるじゃないですか!


#27

JUL'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「MESSING YOU !」

値段 $1.99
読者ページ なし

BLESS THIS MESS

(全22P)
cast
main HIMPpGMONSTER
sub Utonium
stuff
Writer Brett Lewis
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

ゆったりとしたくつろぎの時間・・・「って、掃除しなさい!ガールズ!」
めちゃめちゃ散らかった部屋を見て、さすがのプロフェッサーも徹底的に注意します。
「部屋をきれいにするまで、事件がおこっても出動も禁止!」
「え〜〜〜」
ところが、いくらか片づけても、片づけても部屋はちらかったまんま。

「なんで〜?」

おかげで町にモンスターが現れても出動できないガールズ。

「完璧よ!ホホホホ、アタチってアタマイイ〜」カレの仕業だ!

impression

#18「THE TROUBLE WITH BUBBLES」プロレスモンスターの時のBrett Lewis Christopher Cookのペア再び。 ライターのブレットさんあれっきりかと思ってたら、再登場ですか。

今回はちょっと大ゴマが多くて、全体的にちょっとスカスカした印象。ちょっと22pにするには薄い脚本だったのかなあ。

わざわざプロジェクターまでだして「お部屋を綺麗にしよう」としつけをするプロフェッサーなんですが、


その教育用フィルムの内容が・・・古くないですか、プロフェッサー?
1958ていうと、ちょうどプロフェッサーが小学生くらいだったころだから、その時から持っていたのかなあ?
(アニメでは『バック・トゥ・1959』で過去のプロフェッサーに会う話があるけど、それがタイトルどおり1959年なんで、その前年か)

最初にガールズが部屋を片付けようとするシーンがけっこうおもしろい。つうかむちゃくちゃ。
そんでもって、「終わったよ〜」と得意げに披露する仕草がけっこうかわいい。
それがこれなんですが、ガールズが言っている「TA-DAH!」ってのわかりますかね。これはちょっと悩んだ。
実は日本語でいうなら「ジャジャーン!」ていう感じの擬音。(また擬音かよ!)それがわかると、非常にかわいらしく見えてくるコマです。
「ジャジャーン」「ジャジャーン」「ジャジャーウェ??」 みたいな。
(キレイにしたはずの部屋が散らかった状態に戻っていたから、途中でビックリするバタ子)


それはそうと、この作家ペアのモンスターはあいかわらずヘン。つうかさすがにコレはないだろ。これが大ゴマで出て来るものだから、かなり萎えたよ。

いやもう・・・なんだかなあ。

ちなみに、こいつの名は「BIG TEN」。
ほら、目のとこが10になっているのわかるかな?(なさけない・・・)
あんまし言いたくないけど、やっぱ「ビッグベン」のもじりなんだろうな、きっと。


#28

AUG'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「I'M GONNA DESTROY POWERPUFF GIRLS」

値段 $1.99
読者ページ なし

PRINCESS for a DAY

(全12P)
cover
cast
main PRINCESSPpG
sub Ms.Keane,MAYOR,MONSTER
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Artist Philip Moy
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

「プリンセスの一日」

優雅な朝をむかえるプリンセスですが、新聞にはパワパフの記事ってことでムッカつき〜。
幼稚園へ豪華に登場しても、ガールズがあらわれると、そっちに注目されてムッカつき〜。
やることなすことガールズにいいとことられて、ムッカつき〜。
ブチキレて新型パワードスーツで対抗しても、結局やられて刑務所に〜。
そんなかわいそうな「プリンセスの一日」

impression

『モジョのステキな一日!?』『市長さんの一日』ならぬ『プリンセスの一日』。話はストーリー紹介で書いたまんまの、なんてことない話なんですが、これがけっこうオモシロイ。

こういう、なんてことないエピソードってのもいいね。ちょっぴりプリンセスがかわいく見えたりして。

この話は「英語が苦手だけど、原書を買ってみたい」って人にはお勧めかな。なんでかっていうと、セリフほとんど無いんだよね。それでも十分おもしろい、さすがベテランコンビの作だけあるかな。




このコマには激しくワラタ。プリンセスが怒るのも無理ないって。


MILD KINGDOM

(全10P)
cover
cast
main Dr.JoanMojoJojoPpG
sub Ms.Keane,MAYOR,MONSTER
stuff
Writer Ian Boothby
Artist Philip Moy
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Special Thanks W.C.Carani
Story

またモジョが悪いことしてるぞ、ガールズ出動だ!
やっぱりボコボコにされるモジョ。
今日も町を救ったガールズは家に戻ったのだが・・・

「失礼ですけど、あなただあれ?」

出動中から、そして家の中まで追っかけてきている女性がいたのだ。

「私は自然科学者(nature researcher)のDr.ジョーン。北米のスーパーヒーローの生態を研究しているの」
「はあ?」「プロフェッサ〜〜なんとかしてぇ」

・・・・・・・・

「ガールズ、彼女に協力してやりなさい。
これはね・・・・・・科学のためなんだよ!!!!

そんなわけで、朝から晩までつきまとわれるガールズ。
「も〜いや〜!!!」

impression

前回のプリンセスの話同様、話はたあいないものなんですが、意外におもしろい作品。


科学者(つうか調査員)Dr.ジョーンのマイペースぶりがなかなか楽しい。
(名前はJOANなんで、発音はジョアンとかジョウンのほうが近いんだろうけど、なんとなくこっちのほうが言いやすいので)
なんちゅうか、ものすごく研究熱心なんですよ。

そこで、思ったんだけど、このパワパフコミックのEditor(編集者)をやってる人の名がJoan Hiltyなんですよ。もしかして編集長が特別出演してるんでは?
だとしたら、きっとこのコミックのまんまの人なんじゃないかなあって思いますね。スーパーヒーロー研究家なんてぴったりじゃない。きっとものすごい精力的な女性なんだろうな。つうか、初めて気が付いたよ!パワパフの編集者って女性だったんだ!

おまけ1:
この名前をなんて発音するのかなあと調べているときにちょっと面白いものを見つけました。
あの有名なジャンヌダルクってJoan of Arcって書くんですね。なるほど聖女だ。ジャンヌダルクって名前かと思ってたんですが、あだ名だったんですねえ。また勉強になったよ。(まあ、ジャンヌダルクはフランス語読みなんで正確にはこのスペルとは違うんですが。フランス語ではofはdeでドと読みジャンヌ・ド・アルクでジャンヌダルク)

おまけ2:
彼女から逃れるために、スーパーヒーローでなくスーパーヴィランを研究してはいかが!ってモジョを推薦して難を逃れるのですが、(もちろんこんな悪巧みをするのはブロッサム)このヴィランって言葉、覚えときましょう。
VILLAINは直訳するなら悪役ってとこなんですが、アメコミ用語ではスーパーヒーローと対峙するスーパー悪役をそのままスーパーヴィランもしくはただのヴィランと呼びます。
ヒーローモノのアメコミ話になったときに「なあ、好きなヴィランってなによ?」と聞かれたときこれで困惑することなく、
「やっぱオメガレッドかなあ、あ、ジョーカーもスキだけど」とか答えられるってもんです。

追記
タイトルの「MILD KINGDOM」はおそらく「WILD KINGDOM(野生の王国)」のもじり。詳しくはわからないがTV番組がモトネタかもしれない。こちらにもJoanが出てくるし、編集長説は違うかも。参考ソース


#29

OCT'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「HIM for the Holidays !」

値段 $2.25
読者ページ あり

HELLIDAY

(全12P)
cover
cast
main HIMPpGUtoniumMAYORMs.Bellum
sub Ms.Keane,MojoJojo,GangreenGang,Fuzzy
stuff
Writer Ian Boothby
Penciler Ricardo Garcia Fuentes
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

タウンズビルのみんなは疲れてる、はあ〜。
そんな中、町中にチラシが張られた。
「明日は『カレの日(HIM DAY)』!」休日だ!
大喜びで、みんなはカレのツリーやら看板やらをたててお祝いムード。

「ちょっと、カレ、何考えてんのよ!」カレの元にのりこむガールズ。

「あらガールズ、フフフ、みんなの『アタシを祝福するパワー』を集めてんの。明日になったら、そのパワーでタウンズビルを悪夢の町に変えてやるわ」

「たいへんだ、みんなを止めなくっちゃ」
「『カレの日』は悪い日よ!」
祝日ってことでうかれる市民らはまるで聞き耳をもたない。

「どーすんのよ!」「まって、良い考えがあるわ」
さて、ブロッサムのいい作戦とは・・・

impression

タウンズビル最大のピンチか!ってなわりにはお気楽な市民のみなさん。もちろん市長やプロフェッサーも含まれる。
おかしいと思うのが幼稚園児のパワパフだけってのも情けない話だ。

内容はまあ、さほどでもない。ネタは悪くないかもしれないが、短いためか盛り上がりにかける。惜しい。

ところで、ガールズがカップケーキを作って出すシーンがあるんだけどさ、これが・・・・

スゲエ、マズそう!!

それはともかく、値上がりしてんですよコミックス、いつの間にか。
2.25ドルですよあなた。どーしてよ。映画の不振をこっから回収しようとおもってんのかぁ?


WHO'S AFRAID OF THE CLOSET MONSTER?

(全10P)
cover
cast
main ButtercupPpGMONSTER
sub Utonium
stuff
Writer Abby Denson
Penciler Ricardo Garcia Fuentes
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

「クローゼットモンスターがでた〜!助けて〜!」
そう言っては、みんなを何回も呼びだしてからかうバターカップ。

「もう、バターカップったら、こらしめやるわ」

impression

「狼が来た〜」のパワパフ版狼少年ですね。

つうか、ひねりもなーんにもなくてなんだかなあ。えらく子供だましな話です。やっぱ、Abby Densonが原作の時はダメかもしんない。

ところで、クローゼットモンスターってなんですかね?クローゼットから出てくるモンスターってことなんだけど、あちらではメジャーな存在なんでしょうか?

追記:
クローゼットモンスターはやはりメジャーな存在なようです。「子供が自分の部屋のタンスの中にお化けがいると信じ込んでしまう」といった感じで。これが、映画や小説のホラーモノだと、「実は本当にいた」って展開してゆくパターンが多い。それにかぎらず、けっこう向こうの映画とかみてるとクローゼットからモンスターが表れるのが多いよね。「モンスターズ・インク」もクローゼットから出入りしてるし。そのまんまの「モンスター・イン・クローゼット」なんてのもあるし。(情報提供:新井 さん)


#30

NOV'02
cover
cover Art Philip Moy
※ただし今回はなぜかサインが入っていない
カバーのセリフ

「Workin' on a CHAIN LETTER!」

値段 $2.25
読者ページ なし

CHAIN OF FOOLS

(全10P)
cover
cast
main PpGMojoJojo
sub MAYOR,Ms.Bellum,Utonium,MONSTER
stuff
Writer Frank Strom
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

バブルス宛に手紙が、しかしそれは『不幸の手紙(Chain mail)』!!

バターカップ「バブルスあんたにゃ不幸が訪れるよ、バスにはねられたり、ひっでえ通信簿もらったり・・・博士の靴下洗うはめになったり!あーははは」

(バターカップ笑いすぎ)

そんなか、街にモンスターが出現!出動だ。
しかし、突然バブルスからスーパーパワーが消えてしまい、モンスターにぶちのめされるバブルス。
「きっと不幸の手紙のせいよ・・・」
そこへ市長がかけより、励ます。
「なーに、そんなのは迷信じゃよ、わしをみなさい、今までそんなものは無視しちょったがこのとおりじゃ。」

いやー!手遅れになる前にすぐに手紙かかなくっちゃ!

そして次の日・・・バターカップに不幸の手紙が・・・
「ちょっと!バブルス!!」
やはり、モンスターに突進したバターカップもパワーダウン。

 


そして次の日・・・ブロッサムに・・・
「なによこれ!バターカップ!!」
やはり、パワーダウンするブロッサム


不幸の手紙の呪いは本当なのか?どーするガールズ。

・・・・そのころモジョの研究所では・・・・
「不幸の手紙だぁ!差し出しは・・バブルス!バターカップ!ブロッサム!ふざけんな〜!!」

impression

あんまし期待してなかったけど、これオモシロイです。
また、ペンシラーはCookだけあって、表情とかがすごくいいです。この人ってマンガ表現もすごくよくって、情感描写とかコマ展開とか日本の漫画に近いかもしれない。表現力が豊富っていうのかな?

ライターはFrank Stromですが、この人の作品の中では一番いいかな。Cookの描写力でぐっと良くなってるって側面もありますが、ヒネリもきいてるし、セリフもなかなかオモシロイ。

なんといっても、冒頭のバターカップのセリフでしょう。プロフェッサーの靴下を洗うのが不幸とは、やってくれる。クレヨンしんちゃんでもよくネタになるけど、やっぱりどの国でもオヤジの靴下は臭いものなのか・・・・

今回はパワーダウンしてみんなやられちゃうんですが、このやられ顔がすごくいいんですわ。


市長の励ましを聞いて逆にショックなバブルス<おいっ


強がるバターカップ


ああっ守ってやりたいっ!ブロッサム


そしてみんなまとめて。いい表情してます。

さて、賢明な読者ならもうおわかりかと思うが、このガールズは映画のデザインになっています。頭が異様にデカイ。

mojoもこんなかんじ。

改めて読み返してみると、どうも#27あたりから変わったようだ。ただ、このデザインを強く意識しているのが、これまた映画版コミックにたずさわったPhilip MoyとChristopher Cookであるため、なかなか確証に至らなかったのだが、間違いないだろう。
TVの新シリーズもこのデザインでいくのかは、まだあちこちで噂されているだけでなんともいえないが、とりあえずコミックでは、映画のデザインを採用しているようだ。

ところで、このデザイン、どうにもバランスが悪い。その最たるものがこれ。

えっと。。バブルスだよね・・・

映画は映画として、TVとはまた別物であってほしいものです。


MONKEY SEE,MONKEY DOUGH

(全12P)
cover
cast
main BubblesMojoJojoPpG
sub MAYOR
stuff
Writer Bronwyn Carton
Penciler Ricardo Garcia Fuentes
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

いつものようにモンスターを退治したガールズ。
ブロ「さあ、帰りにビールでもひっかけていきましょ」
バタ「イエーイ」
バブ「ああ、あの、私、ピアノのレッスンがあるから先にいってて・・」

バブルスのレッスンの話は嘘だった。本当はビールを大ジョッキで飲みたいために、密かにバイトしていたのだった。
しかし、モンスターを倒しているあいだに、別の子にとられちゃって、結局お小遣いはもらえずじまい。

そんなバブルスにモジョが近づく。
なんと、モジョの「とってもいい機械」をレーザービームで研磨してくれたら、お小遣いをくれるというのだ。しかし、それはバブルスからビームのエネルギーを吸収して破壊ビームをはなつ秘密兵器だったのだ!
バブルス騙されてるよ〜。

「バブルス助けにきたわよ」
「ちがうの、これはいい機械なの」
「うるさいっ、そこをどきなっ!」
パワパフ同士の闘い!? そこをモジョが狙う。あやうしガールズ。

impression

<(´ω`) すいません、嘘書きました。

ビールはビールでもROOT BEER(ルートビア)。子供でもOKなノンアルコールのやつです。でも後はホント。

えっ!今、アメリカじゃ子供の間であんなものはやってんのか?パワパフで知るアメリカンチャイルドトレンドなのか?

プハー といった感じで堪能してます。
しかし、ノンアルコールとはいえ、幼稚園児がドリンクバーでこんなことしてていいのだろうか?買い食いとかマズいんとちゃうか?コミックス・コードは大丈夫なのか?

さすが、初登場のライターさんだけあって怖いモノ知らずです。

お小遣いがもらえず、すねるバブルスがちょっとかわいい。

ここでバブルスが
「あ〜あお金(Money)」
「今サル(Monkey)って言ったか?」
「ううん。お金っていったの・・・
ってモジョかよっ!

なんてダジャレのボケつっこみなんかあったりします。

このあとモジョ登場なんですが、このモジョのモジョしゃべりがこれでもかってくらい長い!
バブルスが「もうえーっちゅんじゃ!」(意訳)って言うくらい(笑)

ところで、このタイトル「MONKEY SEE,MONKEY DOUGH」ってやっぱりアニメの『MONKEY SEE,DOOGIE DO(邦題:とべ!最強の幼稚園児)』からのもじりだろうね。なんか、初登場ライターBronwyn Cartonさんの意気込みを感じます。

ちなみに、「DOUGH(ドゥ)」ってのはパン生地のことなんだけど、俗語で「現ナマ(現金)」のことを指します。もしかしたらタイトルからこのネタを考えた可能性アリ。


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