book review #21〜25

Issue [#21] [#22] [#23] [#24] [#25]

#21

JAN'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「LIAR,LIAR,
CITY ON FIRE!」

値段 $1.99
読者ページ あり

BIG fish story

(全22P)
cast
main HIMPpGUtonium
sub Ms.Keane
stuff
Writer Frank Strom
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

珍しく、アウトドアでのフィッシングに出かけたプロフェッサー。
しかしその成果はしょぼい魚一匹のみ。

そんな魚を大切に、額に飾るプロフェッサー。<セコイ
しかーし!その魚はカレからの贈り物だったのだ!

ガールズの「悪い心」を吸い取って、少しずつ巨大化してゆく「魚」。
ついに、大怪獣並にデカくなった「魚」は額から逃げてタウンズビルを破壊し始める!
ガールスの「悪い心パワー」満載の魚モンスターに、ガールズの攻撃は次々と跳ね返されて・・・・・・・・・・・

カレ「フフフフフ、いいわあ」

impression

はい、カレの出番です。なんだかんだいってけっこう出番が多いねカレ。

釣りのことはよくわからないのですが、魚拓ならまだわかるんですが、アメリカじゃ釣った魚を剥製にでもして飾るものなんでしょうか?
それとも剥製じゃないのかな?
でもどうみても剥製のように見えるのだが。もしそうだったら、神経を疑う。生臭くってどうしょうもないだろ。プロフェッサーもマッドサイエンティスト(?)を気取ってホルマリン漬にでもしたほうが似合ってたのではないかと。
にしても、昔、お弁当についてきた「魚型醤油入」れみたいな魚ですな。


この魚の目を通じてガールズを監視するカレ。
ピーピングですか?いつもそうか。

幼稚園でのブロッサムの優等生ぶりにムカつくバターカップがかわいい。
最近ブロッサムけっこう気に入ってるので、こういった「ご満悦」なブロッサムのきどりポーズはたまりません。

「悪い心」といっても子供らしい無邪気な「悪意」ってところがミソ。(キライなアスパラガスを食べたふりして隠すとかね)
子供は純真な悪魔であることを忘れてはいけない。

今回のペンシラー「Christopher Cook」は#18(プロレスモンスターが出る回)でも書いていた人。この人けっこうイイかもしれない。すごくうまいと思う(表情とかメインキャラ以外の絵とか抜群)。
の、だが・・なんかちょっと独特な感じがするんですよ。


#22

FEB'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「POWERPUFF POLITE!」

「PARDON ME,MR.FUZZY,BUT MAY WE BEAT YOU UP,PLEASE?」

値段 $1.99
読者ページ あり

MY FAIR FUZZY

(全12P)
cast
main FuzzyPpG
sub MAYOR,Ms.Bellum,Utonium
stuff
Writer John Rozum
Penciler Bill Alger
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

永遠の田舎ものファジーを都会的なイケてる紳士に!

ガールズたちはファジーのもとにせっせと通い、マナーをたたき込みます。そしてその甲斐あってか、淑女ならぬ紳士に生まれ変わったファジー。

その成果を試すためにレストランでお食事。
トークもすっかり都会的になったファジーだったが、妙にそわそわ。
レストランのお客様たちは、必ずしもみんなマナーを守ってるとは限らなかったのだ。それが気になって気になって、かつ混乱して・・・

「この教養のない豚野郎め!」(<日本語訳が楽しみ)
とブチキれる暴走するファジー!さあ、ガールズの出番だ(?)

impression

言うまでもなく、マイ・フェア・レディーのパロディ。
その他大勢のヤラレ役では、ちょこちょこと出ているファジーですが、コミックではメインの話はこれが最初かな。

どうもあちらのマナーに関する常識ってやつがピンとこないので、訳すにあたって意味がよくわからんところが多かった。とりあえず文脈から「そういうものか」と思って読んでたけど、どうなんだろうなぁ。

さて、今回のペンシラーは「POWERPUFF PICASSO」や奇作「NOW & ZEN」のBill Alger。

今回はなにがどうしたのかしらないが、コマ割りに凝っていて、左のように縦横無尽に展開しています。
このてのアメコミはけっこうカチっとした正統派な割り方するんだけど、フチなしコマあり、変形コマあり、かつ重ねたりと、いろいろ。カートゥーン系ではけっこうめずらしい、ダイナミックなコマ割。

アメコミってのはマンガとしての表現てのは意外にシンプルだったんです。ただ、最近では日本の漫画の影響か、けっこう変わってきてるんですが、日本の多彩なマンガ表現に慣れてしまっている、我々日本人にはなかなか気づきにくいんですね。これが。
まあ、他のアメコミはともかく、パワパフコミックではかなり変わったマンガ表現の回ですね。

おまけ:
ちょっと珍しいファジーのスーツ姿。
アニメ「市長がファジー?」以来でしょうか?


BRAT WORST

(全10P)
cast
main ButtercupPpGMAYORMONSTER
sub Ms.Bellum,Utonium,MojoJojo,GangreenGang,PRINCESS
stuff
Writer Trina Robbins
Penciler Ricardo Garcia Fuentes
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

毎度おなじみタウンズビル。今日もガールズは町に現れたモンスターを倒して、表彰されてます。

しかし、妙になれなれしく髪にさわってくる市長にバターカップがブチキレ!市長にパンチ!!「あたしの髪にさわるんじゃないよっ!」

さすがに公衆の面前だったせいかプロフェッサーにも「女の子はおしとやかに」とか怒られる始末。
自分でも反省したのか、その後モジョやらギャングやらをやっつける時も妙におとなしい。その反動か、元気がなくなっちゃった〜。そんなのバターカップじゃないよ〜。

impression

結局、「臆病者」よばわりするモンスターにブチキレるバターカップなんですが、「scaredy-cats」で臆病者か、英語の勉強になるな。
今度外人に会ったら使ってみようかしらん(絶対無理。なぜなら私がscaredy-catsだから・・・)

それはともかく、これが最初にバターカップがブチキレる原因のシーンなんですが・・・・
わかる!わかるよその気持ち。
私も嫌いです。
でも、けっこういるんだよな、こういうヤツ。親愛の情のつもりなんだろうが、私も子供のころは「ムカムカ」してました。
もしこれが、髪型を大切にしているブロッサムだったらどういう反応するんだろうか?とか考えてしまします。

公衆の面前だからいい子ぶって我慢するか、それともやはりブチキレるのか?諸君らはどう思うか?
私は、その場では我慢して、後で他の誰かに八つ当たりするんではないかと思うですが。

話は悪くないのだが、いかんせん短すぎる。もうちょっと膨らませられれば面白かったのになぁと思う。最初のインパクトにくらべ、後の展開があっさりしすぎか。


#23

MAR'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「I BET TOWNSVILLE !」
「NO!...」
「...MAYOR...」
「...DON'T! 」

値段 $1.99
読者ページ あり

AMOEBA LAS VEGAS

(全22P)
cover
cast
main AMOEBA BOYSMAYORPpG
sub Ms.Bellum
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Artist Philip Moy
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

またもや登場ダメダメ三人組のアメーバーボーイズ。
今回はギャンブルに挑戦。胴元となって一儲けをたくらみますが、彼らのこと、逆に負けてばかり。こんなダメなやつらに負けるわけない!

・・・・いや、彼らよりダメなやつがいたよ。

市長!
アメーバーボーイズを遙かにしのぐダメ人間「市長」は、すべてを賭取られてしまった。市長の椅子さえ!
アメーバーボーイズ市長の誕生だ!
しかし、というか当然というか、おかげで町は大混乱!

そして、ガールズとアメーバーボーイズの最後のギャンブルが始まる・・・・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

impression

以前、アメーバーボーイズはダメすぎて使いにくいのでは・・・と感想をかいたけど、なるほどこういう使い方もあるかと感心したね。市長と絡ませるとは。
私的なギャンブルに公職を賭けてしまう市長のダメっぷりはさすが。


今回アメーバーボーイズがおこなったのがコレ。カゴの中に玉を入れ、それをシャッフルしたあと当てるっていう、よくあるタイプのアレ。(正式にはなんという名前なんだろうね?)
しかし、カゴ全部に玉を入れちゃうというアホなことをしてるので、勝てるわけがない。でもそれですら負ける市長のダメっぷりは神がかり的といえよう。


本当にすべてを失った市長。「市長がファジー?」の時以上にミジメな状態である。なにしろメガネや服すらないのだ。
カートゥーン系のコミックやアニメでは、服が無くなったときに、こういう木の樽の服(?)を着るけど、これはどういう由来によるものなんだろうね?


#24

APR'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「The BRIDE of MOJO JOJO」

「DESTROY THEM,MY LOVE!」

値段 $1.99
読者ページ あり

THE BRIDE OF MOJO JOJO

(全22P)
cover
cast
main MojoJojozsazsaPpG
sub Utonium
stuff
Writer Ivan Velez Jr.
Penciler Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

孤高の天才モンキーモジョジョジョの悩みといえば・・孤独。
いや、もっと具体的にいえば、ガールフレンドが欲しい!もっと露骨にいえば、恋人が!嫁さんが欲しい〜!!!

一応「結婚相談所」にもいくが、まるでダメ。
「そうだ!作ればいいのだ! モジョの花嫁を!」

モジョを愛する花嫁ロボ、その名はZSA ZSA!

しかし、人造生命体との愛は悲恋に終わるが必定・・・

impression

#22に続き、これもパロディになっていて、モトネタはカルト映画「フランケンシュタインの花嫁」(1935/米 監督:ジェームズ・ホエール)
ちょっとマニアな映画なので、説明しとくと、モジョの人造花嫁ZSA ZSAの髪型もパロディになっていて、モトネタのフランケンシュタイン(のモンスター)の「花嫁」もああいう、もこもこヘアーに稲妻メッシュなんである。かなり特徴的なんで、知ってる人は表紙だけでピンとくるはず。

と、いっても実は私もかなり古くに見た覚えがあるだけで、よく覚えていないんですわ、この映画。でもさすがにあの印象的な髪型だけは覚えていた。
たしか、映画では結局「花嫁」にふられちゃって自殺するんじゃなかったっけな?ホラーであり喜劇であり悲劇みたいな映画だったと思います。
よって、もしかしたら内容やセリフとかもどっかパロディの要素があるかもしれませんが、私にはこれ以上はわかりません。と言っておこう。

さて、そういったモトネタうんぬんを差し引いても、この作品はパワパフコミックではけっこう特異な作品といえる。

人工生命体でなくとも、孤独なフリークスであるモジョの悲劇性を痛感できる。人によってはジーンとくる話。そんなわけで、特別レビュー(もちろんネタバレ)を書いてみた。孤独な独身男性に捧ぐ。>特別レビュー


#25

MAY'02
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「ALL-STAR PINUP GALLERY」

値段 $1.99
読者ページ あり(コミコンレビュー)

LITE FRITE

(全16P)
cast
main BOOGIEMANPpG
sub Utonium,PRINCESS,MAYOR
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Artist Philip Moy
Letterer Jenna Garcia
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

ブギーマンと闇の眷属たちが暗躍。
町には不思議な花が配られた。その花は皆が寝静まった夜に、闇をはき出す。その闇の煙はタウンズビルを覆い尽くし、永遠の夜に包まれた。
「さあ、ナイトフィーバーの始まりだ!」

異変に気づいたガールズが出動!しかしブロッサムとバターカップは捕まってしまった!バブルス君が頼りだ!

「暗いのこわーい」

impression

『BOOGIE FRIGHT(邦題:暗いのコワイ!)』のコミック版ともいうべき作品。

違いは、アニメでは太陽をミラーボールで隠したが、コミックでは闇のドームで町を包んだこと。
よって、解決策も違いますが(宇宙にはでません)、バブルスがキーになるのは同じ。

正直アニメのほうがおもしろいかな。



ただ、バターカップのコスプレや プリンセスのおネむ姿が(プリンセスファンがどれほどいるかは疑問だが)見れたりと、絵的にはそれなりに楽しめる箇所が多い。なによりブギーマンはやっぱカッコいいや。

そう、この巻はグラフィックがすばらしい。さすがにパワパフコミックではベテランの域にあるフィル・モイである。今回はカラリストもいい仕事している。
巻末には様々なアーチストによる「PINUP GALLERY」があるし、なにより表紙がすばらしい。歴代の表紙の中でもトップクラスだと思う。

さらには、巻末にあるファンのおたよりコーナーが、今回はサンディエゴ・コミコンのレビューも兼ねて、パワパフコミック歴代のアーチストの話も載っていたりとちょっとばかり「買い」の一品。


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