book review #1〜5

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#1

MAY'00
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「GO, SQUIRREL,GO!」

「リスいけ!」

値段 $1.99
読者ページ なし

SQUIRRELLY BURLY

(全22P)
cast
main TwitchyPpGMojo
sub Utonium,MONSTER,Mayor,Ms.Bellum
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Artist Philip Moy
Letterer Janice Chiang
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Heidi MacDonald
Story
モジョとの戦闘のさいにケガをしたリス(Twitchy)に、バブルスがケミカルXを飲ませたもんだから、スーパーリスになっちゃった!
バブルスとの連携攻撃も見事に決まり、Twitchyもタウンズビルの英雄に・・・しかし、しょせんリスはリス、てな話
impression

DC版として正式な形としてのPpGコミックの第一作目。流通数が少ないせいか店によってはプレミアがついて2000〜3000円くらいしたりする。

このシリーズのメインアーチストにして今後すべてのカバーアートを手がけるフィル・モイもまだ慣れてないせいか、このころはさほどでもない。絵はイマイチ。ついでにいえば、やはりメインライターともなるJ. Moore & S.Carolanのコンビの原作もぱっとしない。

Twitchyなにより、リスのTwitchyがかわいくない。
ちなみに、幼稚園で飼ってるハムスターの名は「TWIGGY」

はっきりいって、デキはよくない。コレクターでもない限り、定価ならともかく、プレミア値段で買うほどのものでもない。

律儀に1巻からコミックスを読んで、「ふーん、やっぱアニメのほうが俄然おもしろいや。こんなものか」なんて思った人も多いかと思う。だから、これは読まなくてイイ。


追記:もちろん、ファンなら知ってると思うけど、アニメの後期にやった『STRAY BULLET(邦題:パワーパフ・リスちゃん)』も同じプロット。しかし、アニメのリスはこんなにキュートなのになんでこうなっちゃんたんだか?

ただ、微妙なのはこのネタはどっちが先だったのかなあ?ということ。
このこのコミック刊行は2000年4月。
「STRAY BULLET」は第4シーズンなので放映は2001年
つうことはこのコミックの方が先でアニメスタッフが気に入って(逆に気に入らなかったから)アニメ化したのか、どうだかはわからないが、それならコミックのリスがアニメのデザインに合わせていない理由は説明できる。

追追記:再放送のパワパフみてたら、『FUGGY LOGIC(邦題:さわっちゃダメ!』で、バブルスがリス(モモンガ?)と喋るシーンがあるが、コミックと同じブサイクなリスだった。ファジーのブチキレばかり印象にのこっていてすっかり記憶になかったよ。てことは、フィル・モイは忠実にアニメにそって描いていたんだなあ。すまん。


#2

JUN'00
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「Where did the LOVE go?」

「愛はどこにいった?」

値段 $1.99
読者ページ あり
キャラクター紹介付
( バブルス)

BUTTERCUP'S BOYFRIEND

(全22P)
cast
main ButtercupTommyHIMPpG
sub Ms.Keane
stuff
Writer Abby Denson
Penciler Dan Fraga
Inker Mike DeCarlo
Letterer Ryan Cline
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Heidi MacDonald & Joan Hilty
Story
バターカップにメロメロな男の子(Tommy)登場。果敢にアタックをかけ、ついにはキスを!しかし、ハードでタフでファイターなバターカップに愛などいらぬ。見事ふられたTommyのもとにカレ(HIM)が現れ、愛(LOVE)を吸い取る不思議なベルトを渡します。愛しさあまって憎さ百倍。悪の化身と化したTommyは大暴れ!
impression

バターカップがキスされる珍しい回。
この Tommyとかいうガキも同じ幼稚園ってことは、5歳なんだろうけど、そうは見えない・・・

バタ子に惚れる気持ちはわかるが、百年早い。
Tommyをふったバターカップのセリフがイカス。

「I'M A LONER,A REBEL ! AND BESIDES...
LOVE IS YUCKY !!!!

直訳すると「私は一匹狼、反逆者!そのうえ・・愛なんてキモ〜い!
※小学館の日本語版では「あたしは一匹狼、一匹狼には・・愛なんて必要ない!」

今回はWriter「Abby Denson」Penciler「Dan Fraga」のコンビ。この2人も初回ということもあってか、どうもイマイチ。つうか全然ダメ。特に絵が。バタ子の「キスされシーン」以外は特にみるべきとこがない。

そういや、アニメにもキスしまくるガキの話があったな。『COOTIE GRAS(邦題:キスから逃げろ!?)』
それと、この回では愛を否定するバタ子ですが、アニメでは『BUTTERCRUSH(邦題:キケンな初恋!?)』でGgGのエースに恋しちゃうのは有名な話。(つうかバタ子萌は必見)

この『BUTTERCRUSH』が第1シーズン放映なので1998年。それから2年たってもバタ子の心の傷は消えなかったってことでしょうかね。

追記:ペンシラーのDan Fragaをダメダメ言っていたが、ちょっぴりフォロー。この人は本来マッチョ系の人でこんなカートゥーン系の絵を描く人じゃないんだよね。ウルヴァリン(MARVEL)やスポーンやWITCHBLADE(IMAGE)とか手がけてきた人。創刊2号で人材不足だったのかなんだかしらんが、ちょっと酷だったかも。かなり無理して描いているようだ。
日本でいうなら、原哲夫にドラえもんを描かせるようなものか。
ともかく、それに懲りてか、この人が二度とPpGを描くことはない。ある意味貴重なのかも!?


#3

JUL'00
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「WE'LL TAKE IT FROM HERE,GIRLS!」

「私たちはここからそれをとるでしょう、GIRLS!」

値段 $1.99
読者ページ なし

POWER PLAY

(全22P)
cast
main GirlsUtoniumMAYORMs.BellumMs.Keen
sub MoJojojo,MONSTER
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Artist Philip Moy
Letterer Ryan Cline
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Heidi MacDonald & Joan Hilty
Story

ある日突然、謎の隕石がふってきた!
まあ、それはそれで無事だったんだけど、 その隕石から出る不思議なパワーで、街の住民みんながスーパーヒーローになっちゃったんだ、これが。
で、ガールズはお払い箱。 しかし、即席ヒーローたちの足並みはそろわず、大げんかを始める始末。でも、この隕石のパワーってなんかヘン。

バブルスとバターカップが隕石を調べにゆくと・・・・!!!!!

impression

原作「J. Moore & S.Carolan」絵「フィル・モイ」の2回目。初回に比べるとだいぶましになった。

キーン先生がミス・ベラムの首を絞めるは、ガールズが「ヘンチクリン」になっちゃうは、すこしばかりハメをはずした感がある。というか、このくらいはやってくれないとイカン。多分第一回を無難にまとめすぎたと反省したのだと推測する。




バターカップとバブルスが!????
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル



ようやっとコミックもエンジンがかかってきたのか、これ以降はだんだんとストーリー作画とも良くなってゆく。


#4

AUG'00
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「BIGGER THAN EVER !」

「いままでよりデカいぞ!」

値段 $1.99
読者ページ あり
キャラクター紹介付
( プロフェッサー)

VIDEO MAIM

(全22P)
cast
main HIMGirlsUtonium
sub MONSTER,Mayor,Ms.Bellum
stuff
Writer Abby Denson
Penciler Stephanie Gladden
Inker Mike DeCarlo
Letterer Ryan Cline
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

ガールズのもとに謎のTVゲーム(ビデオゲーム)が届いた。
その名も「メガタウンスマッシャー」。モンスターになって町を破壊するゲームだ。夢中になってプレイするガールズだが、実はそれは「カレ」からの贈り物だったのだ!

ゲームの中の怪物は実体化していて、本当に町を破壊しはじめる!
ほくそ笑む「カレ」。
ガールズだめだ〜!そんなことしちゃいけない〜!

impression

#2に続き「カレ(HIM)」登場。あいかわらず、直接攻撃してこないところが「カレ」らしい。

コントローラーをみるとプレステっぽいが、ソフトはカセットなんだよな。ファミコン?
でもボディは黒いしな・・・・

まあ、ゲーム機はともかく、ゲームに夢中になるガールズの姿はイキイキとしてキュート。


今回のペンシラーは「Stephanie Gladden」ですが、この人の絵はなにげに個性的でお気に入りです。独特なキュートさをもったガールズを描くんですよ!!!残念なのはこれ以降ずーっと出番がないこと。う〜んもっとこの人のガールズをみてえよ〜。

ちなみにこの人の代表作は動物モノ?みたいなんですな。


#5

SEP'00
cover
cover Art Philip Moy
カバーのセリフ

「HEY! YOU'RE NOT THE TOOTH FAIRY!」

「ちょっと!あんた歯の妖精じゃないれひょ!」

値段 $1.99
読者ページ あり
キャラクター紹介付
(MojoJojo)

HOLY MOLAR!

(全22P)
cast
main MojoJojoBubblesGirls
sub Utonium,Mayor
stuff
Writer Jennifer Moore & Sean Carolan
Artist Philip Moy
Letterer Ryan Cline
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
Story

ガールズは仲良くキャッチボール中。しかし加減を知らないバターカップの剛速球(ショックウェーブをともない球が燃え尽きるほど)がバブルスに直撃!その衝撃でバブルスの歯が抜けちゃった!

それを見ていたのはおなじみMOJO。「あのウルトラ・スーパー・ストロング・歯をドリルの先につければ、どんな金庫だってぶちぬけるぞ」というわけで、歯の妖精に変装してバブルスの歯を強奪。ウハハハハハハ!

バブルスの歯によって次々と襲われるタウンズビルの銀行、美術館!
いそげガールズ、MOJOを倒して歯をとりもどせ〜!

しかし、相手は「バブルスの歯」!!なかなかの強敵だ。
そこでバブルスのとっておきの秘策が炸裂!

impression

タイトルを直訳すると「聖なる臼歯」

なんでも西欧では抜けた歯をマクラの下に置いて寝ると、歯の妖精(TOOTH FAIRY)がやってきて「歯」を小銭と交換してくれるという言い伝えがあるそうなんですな。
それはともかく、歯の妖精に扮したMOJOが1ページまるごと使って登場するシーンは脱力もの。
さらに、歯ッカケのバブルスがマヌケな感じでかわいいです

フィル・モイの作画も、絵だけでなくコマ割とかの漫画力が格段に進歩したことを確認できる、DC版の初期の傑作の一つ。

アニメでも歯とコインにまつわる話はある。『MORAL DECAY(邦題:オカネになる歯!?)』こっちはバタ子がコイン欲しさに悪党の歯を折ってゆくっつう話でしたが。・・・アニメのほうがダークだな。
しかしやっぱり、歯ッカケになるのはバブルス。

さて、『MORAL DECAY』は第3シーズン後期で、放映は2001年。
このコミック刊行は2000年9月。アニメの制作期間を考えると微妙だが、やはりこれも#1と同じくコミックの方が先だと考えるのが筋だろう。


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