THE POWERPUFF GIRLS MOVIE: THE COMIC

cover
JUL'02 (全39P)
cast
main PpGMojoJojoUtonium
sub Apes,MAYOR,Ms.Bellum,Ms.Keane,Fuzzy,GangreenGang,TalkingDog
stuff
Writer Amy Keating Rogers
Layout Philip Moy
Finishes Christopher Cook
Inker Mike DeCarlo
Letterer Dave Tanguay
Colorist Dave Tanguay
Assistant Editor Harvey Richards
Editor Joan Hilty
cover Art 不明 price $2.95

 


コミックはムービーの夢をみるか

ストーリーは映画と同じなんで省略

映画版のコミカライズってことで、通常のDCコミックシリーズからは独立しています。

そんなわけで、通常のコミックと比べ、39ページとボリュームが増しており、値段も$2.95となっています。
一応、ページ数に比例して値段も上がっているんですが、コストパフォーマンスは高いんじゃないでしょうか。なにしろあの映画の内容そのままんまコミカライズしているので、凝縮率がめっちゃ高く、みっちりというか、詰め込むだけ詰め込んだって感じで通常版のパワパフコミックがスカスカに感じるくらいの情報量となっております。1pに14コマというものすごいページもあったり。セリフだってめちゃ多いし、そのためかいつもより一回り文字が小さい。

さて、今回のスタッフリストは通常と違っていて、レイアウト、フィニッシュといった見慣れないクレジットが登場しているのに気がついたでしょうか?
これは推測なんですが、ペンシラーが無くなっていることからペンシラーの作業を分業した形になっているんではないかと。具体的には、レイアウトってのはみっちり詰まった脚本をページに収まるようにコマを割った作業(マンガ用語ではネームを切るという)であり、フィニッシュってのは残りの作業、つまりそれをモトに下書きを完成させる、そういうことではないかと思ってます。

内容は映画と同じって書きましたが、あのまんまをコミカライズできるはずもなく、ストーリーをなんとか追ったって感じのダイジェスト版のようになっています。映画で妙に長かった「追いかけっこ」なんてものもけっこうアッサリとしたものです。もちろん省略されたりカットされたりしている場面などもあります。
しかし、そういった制限があるものの、なるべく忠実に・・と努力しているのがよくわかる。多分セリフとか映画とほぼ同じなんじゃないでしょうか?(未確認)
そういう意味で、この本は映画のサブテキストとして持っておくと非常に便利な本。まだDVDなどリリースされていない段階では、あそこってどういう感じだったっけ?とか思ったときに確認できるのがありがたい。また、仮にビデオやDVDが出たあとでも便利であることは言うまでもない。パラパラとめくってすぐに確認できる閲覧性の高さはやはり紙媒体ならでは。

では、どれだけ映画に近い雰囲気をだそうか努力しているかというと・・・・

例えば、

このように、ページのベースの色が黒になっております。

もちろん、これは映画館上映を意識したものです。
すべてのページがこの黒フチです。

そして話が深刻になってゆくと・・・

このように、コミックの全体の色調も暗くなってゆきます。
この後もシーンに合わせて全体の色調そのものが変化してゆきます。

この色使いがとてもよく、TVではなく、映画であるといった感じのちょっと重層な感じをよく醸し出しているのです。映画の雰囲気を出すといった効果としては成功しているのではないでしょうか。

すでにお気づきかとは思いますが、キャラクターなどは映画版に忠実に合わせています。頭身の短いガールズに映画版のモジョ。

ただ、どうしてもみっちり詰め込んだため、大ゴマなどは使えませんので、あの映画のような迫力は難しかったようです。本当なら、このモジョ登場シーンなどはズバーンと行きたかったんだろうけど。

さらに、通常なら最初に記述されるスタッフリストも、映画のエンドロールにあわせて、最後のページになっています。

かなり気合いいれて作ったんでしょうな、見事な色調とあいまってコミックでは屈指のクオリティをほこっているといえるでしょう。これは時間かかったんじゃないかなあ。

最後におまけとしてクライマックスのサル軍団の方々を紹介いたしましょう。


MOJO JOJO

OJO TANGO

ROCKO SOCKO

BABOOM KABOOM

THE GO-GO PO-TROL

HOTA WATA


CHA CHING CHA CHING


DOOT DA DOOT DA DOO DOOS

HACHA CHACHA

BLABLA BLABLA

KOKO KONGO

KILLA DRILLA

BONZO BANGO

ROVO OVO

CHEATA BEATA

ACHEY BREAKY

SMASHA CRASHA

CRUNCHA MUNCHA

WACKO SAMCKO

PAPPY WHAPPY

こんなに出てたっけ・・・・・・・・????

うーん、やっぱ多すぎだよなあ。後半ダレるって言われるのもしょうがないか。
まあ、内容はともかく、このコミックが資料性も高いってことはわかってくれたと思う。

それから、トマトの攪拌機みたいので竜巻をおこしていたサル・BLABLA BLABLAなんだけど、なんでトマトなんだ?ってよく関連性がわからなかったんだけど、コミックスみると「TORMATO」って言ってるの見てなんとなくわかりました。「TOMATO(トマト)」はトメィトと発音するんだけど、これがさらになまって「TORMATO」トルメィト、すなわち「TORNADO(トルネィド:竜巻)」ってシャレだったんだね。

 

[戻る] [HOME]

[PR]動画