Cartoon CARTOONS starrig#14 GRIM &EVIL

cover
JAN'03 cover Art Maxwell Atoms price $2.25

コミックレビュー番外編
日本では「ビリー&マンディ」として公開された「Grim & Evil」のコミック。

単独のコミックシリーズではなく、CNのカートゥーンのコミカライズシリーズ「Cartoon CARTOONS starrig」のうちの一本として発行された。いまのところコミックはこれしかないが、9月のCCS#22もGrim & Evil(2003/8現在)

「Grim & Evil」と言いながら実は「CODENAME:KIDS NEXT DOOR」との二本立て。(正確にはGrim & EvilはGrim編とEvil編があるので三本立てか)

<漫画ばっかり見てるとバカになるわよ


「グリム編」

CENTRAL JUNCTION:WHAT'S YOUR FUNCTION?

(全10P)
cover
cast
GRIMMANDYBILLY
stuff
Writer Gord Zajac
Penciler Maxwell Atoms
Inker Frank Homiski
Letterer Tom.B.Long
Colorist Lee Loughridge

グリムにもマンディにも遊ぶのを断られたビリー。
そんなビリーが突然ソファーに喰われたっ!!

「ふむ、どうやらビリーは冥界(UNDER WORLD)に引き込まれたようだ。」

と、魔界のポケベルで探知するグリム。なかなかおちゃめなアイテムをもってますな。

後を追うグリムとマンディ。そうして冥界での冒険が始まる。

ま、冒険もくそもないんですが。なにしろ、ビリーはなんにもわかってないし、マンディはなにもおそれずに突き進んでゆく。一人、危険であることを認識しているグリムだけがオロオロ・ドギマギ。

時空を突き抜け着いたところは、CENTRAL JUNCTION。
「ここはあの世へと魂を運ぶ中央分岐点だ」
バスの乗ってるのが「さまよえる魂」たちですな。
銀河鉄道999でいうとこのトレーダー分岐点みたいなものか。銀河鉄道ならぬ冥界バスですが。そして終着駅は・・・あの世!(BEYOND)

←コミックならではの省略型マンディ。これがなかなかカワイイ。

ところで、ビリーはというと・・・
なんとあの世行きのバスに乗っていたのだ!
「どうやって乗ったんだ??」
「えへへへっ。チケットをタダでもらっちゃったんだ!」
「それがどういうことかわかっているのか!」

グリムのあわてぶりなんか知らん顔で「さあ、ビリーを捕まえるわよ」と平然とバスに乗り込むマンディ。
「まて、お前らは何もわかってない。戻るんだ。」
乗っちゃいました・・・・

「ああ、もうおしまいだ」


グリムの心配をよそに、のんきな連中です。ちゃんとつきあって乗ってるグリムがいいねえ。
ちょうど今スティックス川を越えたところ。
※スティックス川(River Styx):ギリシア神話に登場する黄泉の川。カロンが死者の魂を舟であの世に運んだとされる。日本で言うところの三途の川。

「何が心配なのよ。」
「いいか、バスのチケットは片道しか無いんだぞ!!!!

冥界の案内人たちにもまったくひるまない。マンディ。キミ強すぎ。
(このコマのビリーはかなりバカっぽい)
「偶然で来たんだから、勝手に帰るわ」
「ゲハハハ。いいや、冥界バスに乗ってゆくんだ、地獄への片道切符でな!」

ついに見かねたグリムは、二人を抱えて脱出!

逃げろっグリム!
いつもはスゥーっと影のように移動するグリムも、今回は駆け足。
はたしてグリム達は逃げ切れるのか!彼らは無事冥界から生還できるのだろうか!

・・・まあ、そんな大活劇にはならないだろうことはアニメを見てる人にはわかるよね。

そんな感じのお話です。ページ数が短いのがちと残念。もっとグリムの活躍を見たかった。
最後にクトゥルフ風の地獄の裁判長(表紙のタコ)やら、ヘルボーイ風のおつきが出たりと、このスタッフはやっぱりこういうネタが好きなんだなあと思ったり。

パワーパフガールズでも「starrig版」ではマクラッケン本人が執筆したように、これもまたアニメ版のクリエイターMaxwell Atoms氏本人がコミックを描いています。ライターのGord Zajacもやっぱりアニメ版のスタッフです。


「イビル編」

AND NOW... EVIL CON CARNE !

(全2P)
cover
cast
Cod CommandoBoskovGhastlySkarr
stuff
Writer Gord Zajac
Penciler Diederich
Inker Frank Homiski
Letterer Garcia
Colorist Lee Loughridge

たった2ページ!!(泣)

宿敵コッドコマンドーを捕まえたヘクターたちは、魚処理機でなきものにしようとしていた。
しかし、ボスコフが蜂蜜に夢中になっているスキに
「こらボスコフ!止まれ!そっちじゃない!」
抜け出したコッドコマンドーは大暴れ。バニーアイランドはドカーン。

てなお話。短っ。もっと読みたいよう。

こちらのペンシラーもアニメ版のスタッフのDiederich。・・・なんですが、コミックのスタッフリストにはDiederichとしか書いていないんですが、実はアニメのスタッフにはMike DiederichとMichael Diederichの二人のDiederichがいる。どっち?(兄弟なんだろうか?)

あとちょっと気になったのはガストリー少佐。

アニメ版では肩口までだったスーツが、コミックでは全身スーツに。

冬服ってことなんだろうか?それともアニメの後期はこの姿になるんでしょうか?カラリストが間違えたってこともあるかなあ?


CODENAME:KIDS NEXT DOOR

TOP SECRET

(全10P)
cover
stuff
Writer Mr.Warburton
Penciler Kim Arndt
Inker Robert R.Shith
Letterer Jenna Garcia
Colorist Lee Loughridge

おまけで(といっても10Pもあるけど)「CODENAME:KIDS NEXT DOOR」も収録されてます。こちらは日本未放映だけどカートゥーンカートゥーンショウでパイロット版をやってたりするので、見たことある人もいるかと。(CNのCM、レッドガイがスチュワート役の飛行機のアニメで、機内TVでちょこっと映ってたりします)

内容は、KIDS NEXT DOORの秘密文書を発見!?ってことで、コミックというよりキャラ紹介って感じになってます。

←全編こんな感じ

ちなみにこれはナンバー3のプロフィール。

最後に「COMING DECEMBER 6」(2002年)とあるので、ちょうど放送開始前の宣伝を兼ねたものなんでしょうな。

こちらもまた、アニメのスタッフが描いてます。

一応「CODENAME:KIDS NEXT DOOR」のクリエイターはライターのMr.Warburtonさんです。けっこう個性的な絵なので一度見たらわすれないとは思う。

そんなわけで、ついでだからこの「秘密文書」にのっとって、簡単にメンバーの紹介でもしときますか。

 


専制的な大人によって世界は窮屈なものに!それに立ち向かうのは5人の10歳児たち!!


ナンバー1
本名:NIGEL UNO
・リーダー、戦術家
・イギリス


ナンバー2
本名:HOAGIE P.GILLIGAN
・メカの専門家(特に飛行機)
・アメリカ

ナンバー3
本名:KUKI SANBAN
・カワイイ
・日本

ナンバー4
本名:WALLABEE BEETLES
・格闘家
・オーストラリア

ナンバー5
本名:ABIGALL LINCON
・諜報活動
・アフリカ系アメリカ

えっと、とりあえず、なんの技能もなく、メンバーのマスコット的存在にしてトラブルメーカーの日本人の女の子 クキ サンバン(漢字だと、三番 久姫 とでも書くのかなあ?)ちゃんを、Read Me!Girls!は応援中でありますっ!

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